【医師監修】妊娠初期(妊娠2ヶ月・3ヶ月・4ヶ月)
妊娠検査薬で陽性の反応が出て、妊娠が判明します。つわりの症状も出てきてママにはつらい時期ですが、赤ちゃんはおなかの中で胎芽から胎児へと大きく変化・成長しています。
監修医師
笠井靖代先生
日本赤十字社医療センター
第二産婦人科部長
三井記念病院産婦人科、東大病院の研修医を経て日立総合病院産婦人科に勤務。その後、東京大学大学院医学系研究科に入学し生殖発達加齢医学を専攻。同研究科を修了した後、米国タフツ大学New England Medical Centerに留学。帰国後は日本赤十字社医療センター産婦人科に勤務し現在にいたる。専門は出生前相談と更年期。専門医としてだけでなく、自ら40歳で出産した経験から、多くの妊婦さんに妊娠・出産への不安や悩みに応えている。
妊娠初期っていつのこと?
■妊娠4週〜15週頃(妊娠2ヶ月〜4ヶ月)を指します
妊娠初期は主に妊娠がわかる時期。ママの体の中でホルモンバランスが大きく変化し、いつもと違う症状、いわゆる「妊娠初期症状」が出てきます。
■月経予定日を過ぎたら、産婦人科の受診を
月経予定日を過ぎて、妊娠4週から7週(2ヶ月)になると妊娠検査薬で陽性の反応が出る時期になりますので、産婦人科病院へ行き、きちんと診察をしてもらいましょう。病院の超音波検査などで診てもらうと、週数に応じた大きさの「胎嚢」と呼ばれるとても小さな赤ちゃんの袋を確認することができます。この頃を胎芽期と呼びます。
■つわりは10週頃にピークを迎えます
妊娠8週から11週(3ヶ月)になると、胎芽だった赤ちゃんは「胎児」と呼び名が変わります。つわりのピークを迎えるのもこの頃ですが、妊娠12週から15週(4ヶ月)になると、胎盤が完成し多くの人がつわりがおさまってきます。食欲も出てきますので体重の増加に気を付けることが大切です。
■赤ちゃんの器官が形成される大切な時期
妊娠初期は心臓、消化管などの内臓や脳、脊髄など赤ちゃんの器官が形成される大切な時期。薬や感染症、放射線、高血糖などに十分気を付けることが肝心です。また、赤ちゃんの神経管閉鎖障害リスクを低減する葉酸も積極的に摂取しましょう。葉酸はできれば妊娠前からの摂取が望ましいです。
妊娠月数別情報
同じ妊娠初期でも、月数によりママが気を付けたいことや、赤ちゃんの成長は異なります。それぞれの詳しい情報はこちらをチェック!