【医師監修】妊娠8ヶ月(妊娠28週・29週・30週・31週)|妊娠後期
2020-04-20
羊水の量がピークを迎えさらにおなかが大きく重たくなってきます。この影響でさまざまなマイナートラブルが増えがちですので、無理をせず十分休息を取りましょう。赤ちゃんはほとんどの体の器官ができ上がり、ママのおなかの中で肺呼吸をする練習を始めています。
監修医師
平松祐司先生
岡山市立総合医療センター顧問
岡山大学名誉教授
周産期医学、産婦人科手術学、婦人科腫瘍学を専門とし、女性ヘルスケア全分野に幅広い医療を提供。日本産婦人科手術学会、日本糖尿病・妊娠学会の理事長も務める。また、産婦人科手術書の編集主幹として安全な手術の普及にも取りくみ、現在も産婦人科全分野の診療にあたっている。特に妊孕能温存手術を希望する多くの患者さんが全国から受診している。
妊娠8ヶ月のママとおなかの赤ちゃんの様子
【ママの体】
羊水の量はピークを迎え、おなかは前にせり出しいっそう重く感じるように。内臓が圧迫されるためトイレが近くなったり、おなかが張りやすくなったり、むくみや足のつり、動悸や息切れを感じやすくなったり、胸やけがでたりとさまざなマイナートラブルが増えてきます。十分な休息を取るよう心がけましょう。
【赤ちゃんの様子】
8ヶ月頃になるとほとんどの器官はほぼでき上がってきます。目には光を感じまばたきを始めますし、肺の構造もほぼ完成に近づき、赤ちゃんは羊水を肺に吸って、横隔膜を動かすなど、外に出たときに呼吸する練習をしています。さらにパンチやキックでさかんに手足を動かし、ママは胎動をますます激しく感じるように。中には肋骨や尾てい骨を蹴られて、痛いくらいの胎動を感じる人もいるほどです。
妊娠8ヶ月のやることリスト
やるべきこと
- 産休・育休の期間や提出書類を再確認
- 働いているママは休む期間の確認はもちろんですが、産休・育休中に会社に提出すべき書類もあります。人事や総務と連絡を取り、抜け漏れのないように準備をすすめましょう。
- 入院中、帰省中の生活をパ―トナーと確認
- パートナーが一人になっても困らないように日用品の収納場所やゴミの日などをお互いに確認しておきましょう。
やっておくとよいこと
- 分娩の経過をシミュレーション
- 陣痛、破水から病産院に連絡するタイミングなどの予習を始めましょう。
- ベビースペース、ベビーグッズを揃え始める
- 育児スペースの確保やベビーベッドの置き場所、買い揃えたお世話グッズの収納場所などをキープ。
- 内祝いの検討を始める
- 産後は赤ちゃんのお世話などで忙しくなるものです。この時期から検討をスタートしておいて。